千葉県鋸南町の特別養護老人ホーム「鋸南苑」がある保田地区は東京電力が発表した地区別の復旧の目安でおよそ100戸が今月27日までかかるおそれがあるとされました。

この施設では台風による停電の影響でエアコンや浄化槽、ちゅう房の設備などが使えない状態が続いています。

また水は来ているものの、電動ポンプが使えないため風呂が使えず78人いる入所者は1週間近く入浴できていないということです。

さらに「ナースコール」も使えないため、職員がそれぞれの部屋をこまめに見回り変化がないかを確認するなど、職員への負担も大きくなっているということです。

この先停電の長期化が見込まれることについて、施設長の前田義夫さんは「あと1周だと思っていたのがラスト3周だと言われたような気持ちで職員の疲労や利用者の負担が心配だ。町に電源車の支援を検討してもらっていたり、不足が見込まれる物資は法人単位で支援を要請したりしているので、長期化に向け、先手を打ってできるかぎりの対応をしていきたい」と話していました。

2019年9月15日 13時57分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190915/k10012083151000.html
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