台風15号による大規模停電から8日が経ちますが、ツイッターには千葉県山武市の人から助けを求めるSOSの投稿が相次いでいます。「早く来て、助けて」「ここは忘れ去られているのか」など、いまだに支援が届かない惨状がつづられています。番組では、このSOSが発信されている山武市の状況を緊急取材しました。

11日ぶりの登校です。17日、休校になっていた千葉県内のほとんどの学校で授業が再開されました。しかし、学校の敷地にはいまだ台風の爪痕が…。さらに、台風直撃から9日目にしていまだ復旧がほとんど進んでいない地域もあります。
 
千葉県北東部の山武市。おびただしい数の倒木が行く手を遮ります。奥には何本もの木が電線にもたれ掛かるように倒れ込んでいました。千葉では南部を中心に電気など復旧の遅れが指摘されていますが、山武市でもいまだ7500軒、市内の3割ほどの人が最長で27日まで電気のない生活を強いられると見込まれています。住民は二転三転する復旧見込みの情報に振り回されてきました。
 
SNSで山武市の現状を広めてほしいと訴えていた坂本義一さん。当初、3日ほどで停電が解消されると聞いて一日2万円ものドライアイスを買って冷蔵庫を冷やしてきましたが、15日かけて手作りするデミグラスソースなど一部の食材を残して泣く泣く大半を廃棄したそうです。
 
山武市を取材してさらに気付いたことがあります。断水についてです。山本さん夫婦は市などから配られた水で生活してきました。水をくみ上げるタンクに発電機が取り付けられ、2日前に水道が一時的に復旧。17日朝に再び水が出たのですが、そもそも山本さんが住む住宅街の断水は千葉県などが把握している断水世帯の数に入っていないのです。住民によりますと、この住宅街約600世帯には開発した民間業者が井戸水などをくみ上げて配水しているそうです。公の浄水場から水を引いていないので、県は断水しているかどうかそもそも把握できないといいます。千葉県では分かっている限り約1万軒で断水が続いていますが、もっと多くの人が断水に苦しんでいる可能性もあります。

9/17(火) 20:21
テレビ朝日系(ANN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190917-00000063-ann-soci
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20190917-00000063-ann-000-thumb.jpg