https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190920/k10012090791000.html

河野防衛相 沖縄訪問し玉城知事と会談で調整
2019年9月20日 4時53分

河野防衛大臣は、今月末に就任後初めて沖縄県を訪問し、玉城知事と会談する方向で調整していて、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設の必要性を訴えることにしています。

河野防衛大臣は、就任後初めて、今月29日から2日間の日程で沖縄県を訪問し、玉城知事と会談するほか、アメリカ軍普天間基地の移設先、名護市辺野古の埋め立て工事の現場を視察する方向で調整を進めています。

移設工事をめぐって防衛省は、難しい工事が予想されている軟弱地盤の埋め立ての設計変更に向け、工期の短縮も視野に、専門家による会議で技術的な検討を進めていますが、沖縄県は、「埋め立てを前提とした会議だ」として反発しています。

河野大臣としては、玉城知事と直接、会談し、「普天間基地の危険性を除去するためには、辺野古への移設が唯一の解決策だ」として、移設の必要性を訴えることにしています。

ただ、玉城知事は、「移設反対の民意は揺るぎない」として、直ちに工事を中止するよう求めていて、今後、国が軟弱地盤の埋め立てに向け工事の設計変更の申請を行えば、さらに国と沖縄県の対立が深刻化することも予想されます。