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名馬のたてがみ、相次ぎ切られる=フリマ出品か、北海道警が捜査
2019年09月21日05時35分


たてがみを切られた日本ダービー優勝馬のウイニングチケット(北海道浦河町の観光施設「うらかわ優駿ビレッジアエル」提供)
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 北海道南部の日高、浦河両町で、引退した元競走馬4頭のたてがみが、相次いで切り取られていたことが21日、道警などへの取材で分かった。被害に遭ったのは、いずれも国内最高峰のG1レースで優勝したこともある名馬で、一部がフリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品されていた疑いも判明。道警が器物損壊容疑で捜査している。

 道警などによると、日高町の木村牧場で15日、安田記念などG1レースで優勝したタイキシャトルとジャパンカップなどを制したローズキングダムのたてがみが切られていたことが判明した。

 馬のブラッシング中に異変に気付いた厩務(きゅうむ)員が、門別署に通報。署員が確認したところ、2頭のたてがみが幅8センチ、長さ15センチにわたり切り取られていた。

 同町の日西牧場でも、菊花賞を制したビワハヤヒデが被害に遭っていたことが20日に判明した。同牧場によると、たてがみが幅10センチほど切られていたという。

 浦河町の観光施設「うらかわ優駿ビレッジアエル」では、日本ダービー優勝馬のウイニングチケットが被害に遭った。15日に「ウイニングチケットのたてがみがメルカリに出品されている」と客から連絡があり、スタッフが16日午前に被害を確認。たてがみは幅5〜10センチ、長さ約18センチにわたって切られていた。

 両町のある日高地方は競走馬の産地と知られ、全国で生産されるサラブレッドの80%近くを占める。元競走馬が被害に遭った両町は約60キロ離れているが手口が似ており、道警は同一人物が切った可能性もあるとみて調べている。