https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190925/2000020432.html

南海電鉄 インシデント記載せず
09月25日 18時45分

南海電鉄の特急「ラピート」で車両の台車に亀裂が見つかった問題を受けて、南海電鉄が過去の事例を改めて調べた結果、法律で義務づけられている書類への記載をせず、外部に公表していないケースがあったことがわかりました。

南海電鉄では先月、大阪市内と関西空港を結ぶ特急「ラピート」の車両の、台車のモーター付近でおよそ14センチの亀裂が見つかり、その後、過去にも同様の亀裂が相次いで見つかっていたことが明らかになっています。

これを受けて南海電鉄が、過去の事例を改めて調べた結果、「安全報告書」と呼ばれる法律で義務づけられている書類への記載をせず、外部に公表していないケースが1件あったことを明らかにしました。

この事例は4年前、南海高野線の通勤列車の台車に4か所の亀裂が入ったもので、南海電鉄が近畿運輸局に報告した結果、事故につながりかねない事案、「インシデント」として認定されていました。

記載漏れの理由について南海電鉄は社内の担当部署の間の連絡や確認の不備があったためだと説明していて、「お客様をはじめ、関係する皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。部署と部署の情報連携のフローチャートを作成し、再発防止を図っていきます」としています。