受刑者4人、看守を制圧し脱獄 米オハイオ州
 
(CNN) 米オハイオ州南部の刑務所で29日、4人の受刑者が手製の武器で女性の看守2人を押さえつけて脱獄した。
 ガリア郡の保安官が明らかにした。

 受刑者4人は同日午前0時14分、刑務所の扉1カ所を開けさせて脱獄した。
 保安官事務所によると4人は「極めて危険」と認識すべき受刑者で、外部の人間の少なくとも1人の助けを得て脱獄したとみられる。

 受刑者らは刑務所の管理区域にたどり着き、看守の1人が保有する車の鍵を盗んだ。
 その車で1区画ほど走行した後、待機していた別の車に乗り換えたという。

 米連邦保安局は受刑者1人当たり最大2500ドルの懸賞金を用意して、逮捕につながるあらゆる情報の提供を呼びかけている。

 ガリア郡のマット・チャンプリン保安官は、脱獄の際に押さえつけられた女性看守2人に深刻なけがはなかったと述べた。

 同保安官によれば受刑者のうちの1人は過去にも同刑務所から脱獄していた。
 同刑務所は建設から50年以上が経過しており、1980年代か90年代には個々の監房を恒常的に開錠することで受刑者の収容スペースを拡大する方針を取るようになった。

 現在は男性5人、女性4人を常勤の看守として雇用しているが、収容している受刑者の数や性質に対応できていないとしてチャンプリン保安官は改善が必要だと訴えている。
 最近も施設内からの脱走や護送車からの逃走が発生していた。

CNN.co.jp 2019.09.30 Mon posted at 12:30 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35143271.html