消費税率が10%に引き上げられるのを前に、名古屋市内のデパートは化粧品や高額のアクセサリーを駆け込みで買い求める客で混雑しています。

名古屋駅に隣接する「ジェイアール名古屋タカシマヤ」では、今月21日から駆け込み需要を見込んだ催しを行っています。

このうち化粧品売り場では、レジを通常より4台増やして接客に当たっているほか、人気ブランドの売り場面積を拡大し、催しの期間中の売り上げは、去年の同じ時期と比べて、およそ50%増加しているということです。

また、指輪やネックレスなどのアクセサリー売り場では、プラチナや金を使った高価な商品の在庫を3割ほど増やしています。

消費税は商品の注文時ではなく受け取りのタイミングで税率が決まるため、事前に注文していた結婚指輪などの商品を増税前に受け取りに来る客も多く、アクセサリーの売り上げは去年の同じ時期と比べておよそ80%増えているということです。

デパートによりますと来店客数は平日の日中としては、異例の多さだということで、この店では29日と30日の2日間、営業時間を通常より30分延長し、駆け込み需要を売り上げの増加につなげたいとしています。

40代の主婦の女性は「娘へのプレゼントとしてネックレスを買いに来ました。あすになると消費税率が上がってしまうので、きょう中に必ず選んで買いたいと思います」と話していました。

NHKニュース 2019年9月30日 17時04分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190930/k10012105361000.html
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