北米原産で今はほとんど栽培されず、流通も少ないことから「幻の果物」とも呼ばれているポポーの収穫が、島根県美郷町で行われています。

ポポーは、明治時代に日本に渡ったとされる北米原産の果物で、大きさは10センチくらいのだ円形をしていて、甘い香りととろけるような食感が特徴です。

今ではほとんど栽培されず、収穫しても2、3日しか日持ちしないことから一般に流通せず「幻の果物」とも言われています。

美郷町では昭和初期に多くの家庭で栽培されていた名残りで、現在も100本余りのポポーの木が自生していて、6年ほど前から特産品として売り出しています。

ポポーはこの時期、旬を迎えていて、2日は収穫を担当している地域おこし協力隊の女性が熟して自然に木から落ちた実を手作業で丁寧に拾い集めていました。

町では、来週までに300キロほどを収穫したいとしていて、収穫されたポポーは主にジェラートに加工し、町内の産直市や道の駅などで販売するということです。

地域おこし協力隊の菅沼美咲さんは「ポポーは食べた人によってバナナや梨など、味の感想が異なる不思議な果物です。新商品の開発などより多くの人に食べてもらえるような取り組みを進めていきたい」と話していました。

NHK NEWS WEB
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