東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判が7日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれ、検察側は懲役18年を求刑した。弁護側の最終弁論を経て結審。判決は15日に言い渡される予定。

 検察側は公判で、結愛ちゃんに午前4時に起きるなどの達成困難な課題を与え、できないと怒声を浴びせて暴行したと指摘。昨年2月下旬から嘔吐(おうと)を繰り返したのに、虐待の発覚を恐れて放置したとした。

 弁護側は、結愛ちゃんが危険な状態にあると被告が認識した時期について、死亡前日の「3月1日ごろだった」とし、2月下旬とする検察側に反論している。

 起訴状によると、昨年1月下旬から、結愛ちゃんに十分な食事を与えず、顔を殴るなどして虐待。極度に衰弱しても医療措置を受けさせず、3月2日に死亡させたなどとしている。

2019.10.7 10:51 産経新聞
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