https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191012-00000014-mai-soci

台風19号の接近に伴い、鉄道各社は12日、前日に発表していた「計画運休」を実施した。
東海道新幹線が東京―名古屋間で始発から運転を見合わせたのをはじめ、
昼ごろにかけてほとんどの在来線も運休する予定だ。首都圏のほぼ全ての鉄道がストップする
極めて異例の事態となる。

東海道新幹線は名古屋―新大阪間でも早朝の上下線6本以降、運休した。
山陽新幹線の新大阪―岡山間は午前10時半以降、運転を打ち切る。
秋田、山形、上越、北陸の各新幹線も午前11時から運転本数が減り、その後に運休する。

在来線では、JR東日本が湘南新宿ライン、上野東京ラインの運転を終日見合わせた。
山手線の運転を午後1時ごろから取りやめるなど、首都圏の在来線の運転を午前9時〜午後1時ごろから
順次中止する。私鉄各社も午前9時ごろから運転本数を減らすなどし、その後順次運休する。

一連の運休は、ラグビー・ワールドカップ(W杯)にも影響しそうだ。岩手県釜石市の釜石鵜住居
(うのすまい)復興スタジアムでは13日にナミビア―カナダ戦が予定されているが、
会場へのアクセスとなるJR釜石線は同日の運転を終日見合わせる。試合を開催するかどうかについて、
大会組織委は当日に判断するとしている。

今回の計画運休を巡り、国土交通省は11日、「ある程度の列車本数が確保できる時間を運転再開時間として
発表すること」などと鉄道各社に注意喚起した。9月の台風15号で各社が計画運休を実施した際には、
JR東などが「運転再開する」と予告した時間に再開できず、主要駅を中心に利用者が滞留。
入場を規制せざるを得なくなるなど混乱したためだ。復旧作業の状況をきめ細かく情報提供することも求めた。