https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50092855

【解説】 英・EUが合意した新しい離脱協定 その内容は?
5時間前

BBCリアリティーチェック(ファクトチェック)チーム


イギリス政府と欧州連合(EU)は17日午前、ブレグジット(イギリスのEU離脱)条件を定めた新しい離脱協定案に合意した。

あらゆる関係者が、EU離脱後にアイルランドと北アイルランドに「厳格な国境管理」を敷くことを避けようとしていた。検問所は武装勢力の標的になるおそれがあるからだ。
しかし、あらゆる関係者が受け入れられるような解決策を見つけるのは、非常に困難だった。

新協定案ではこの問題について、テリーザ・メイ前首相の離脱協定にあった「バックストップ」を削除し、新たな施策を設けた。一方、それ以外についてはほとんど同じ内容だ。

新しい協定案の重要なポイントを見ていこう。

<変更された点>

関税

イギリス全体がEUの関税同盟から離脱する。つまりイギリスは今後、世界各国と個別に通商協定を結ぶことができる。
法的には、北アイルランドとEU加盟のアイルランドの間に関税の境界線ができることになる。しかし、税関検査は北アイルランドの「玄関口」で行われるため、実際に関税の境界線が引かれるのはアイルランド島とグレートブリテン島の間になる。

グレートブリテン島から北アイルランドに入ってくる物品に対して、自動的に関税が課されることはない。
しかし、そこからさらにアイルランドへ輸送される「危険」がある物品については、関税を支払う必要がある。
この「危険」については、イギリスとEUの代表による共同作業部会が後ほど定義を決めることになっている。
(リンク先に続きあり)