尼崎市がことし行った市民の意識調査で、尼崎のイメージが「よくなった」と答えた人が調査を始めてから初めて過半数を超えました。

市は、「治安面での環境改善が評価されたのではないか」としています。

意識調査は、ことし2月から3月にかけて無作為に抽出した市民3000人を対象に行われ、およそ25パーセントにあたる745人から回答を得ました。

この中で「尼崎市に対するイメージがここ数年でどのように変化したか」という質問に対し「よくなった」または、「どちらかといえばよくなった」と回答した人の数は、あわせて、52.6%と統計を始めた平成25年度以降初めて過半数を超えました。

一方、▼イメージが「変わらない」は39.2%▼「悪くなった」「どちらかと言えば悪くなった」は合わせて7.1%でした。

統計を開始する直前の平成24年には、尼崎市内で発生したひったくりの件数が258件に上り、県内のおよそ3分の1を占めるなど治安面での課題が指摘されてきました。

市は、駅周辺の整備や放置自転車の取り締まりを強化するなど、まちのイメージ向上に努めてきたということで、担当者は「治安面での環境改善などが評価されたのではないか。非常に喜ばしく、継続して取り組みたい」と話しています。

市内の実家に帰省していた27歳の女性は、「昔は、暗くてあまり住みたくないという印象でしたが、施設が増えたり、街並みもきれいになっていると思います」と話していました。

10月21日 17時53分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191021/2020005261.html
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191021/2020005261_20191021193032_m.jpg