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「私たちは誰の子孫なのか」…ライダイハン、国籍取得の集団行動に出た
2019.10.21|4:09
http://news.kmib.co.kr/article/view.asp?sid1=all&;arcid=0924103644&code=11131100


●「30年間尋ねたが、何の返答もなかった」

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韓国国籍取得のための法的手続きを進めるために訪韓したライダイハンの一行が17日、宿舎の前でポーズを取っている。
左から時計回りにカン・ギョンス、チョン・ウグン、キム・サンイル、アン・ドナム、キム・ヨンヒ、キム・サンイル氏の母、 チョンティウンアイ、チョンティウンオクチイェプ、ウンウェンティトゥウイェンの夫。

「我々は誰の子孫なのか答えてほしいのです。私たちは犬や牛の子供なのですか?」

ソウル江西区のホテルで20日、国民日報の記者と会ったライダイハンのキム・サンイル(50・ベトナム名ダイナットラン)氏はひどく興奮していた。
「全斗煥大統領の時から韓国の大統領が変わる度に30年間、青瓦台に尋ねてきましたが、誰も返答してくれませんでした。
国会にもメディアにも手紙を送りましたが、返事はありませんでした。私たちは誰に聞くべきなのですか」

キム氏と彼の母を含めたライダイハンの一行8人は、今月17日、訪韓最初の日程でソウル麻浦区の朴正熙記念館を訪れた。
誰にも聞けなかった答えをベトナム派兵決定者である朴元大統領の魂に問うという意味だった。

キム氏は、「この場所は問題の始まりなので、朴正熙記念館を訪れた」とし、「韓国から責任ある答えを聞くまで、ここを訪ね続ける」と話した。

このうち7人は来韓できなかったライダイハン5人と共に韓国国籍を得るために、法的手続きを進める計画だ。
事件を受け持ったパク・ジョンドン弁護士は、「集団でライダイハンたちが国籍取得のために法的行動を取るのは今回が初めて」と語った。

ライダイハンはベトナム戦争派兵韓国軍兵士と現地のベトナム人女性との間に生まれた2世を呼ぶ言葉だ。
米国、オーストラリアなど参戦した他の国の男性の2世らは、ほとんど父親の国の国籍を得たが、ライダイハンは、ベトナムに残り、社会的な侮蔑に耐えなければならなかった。
韓国軍出身で彼らを支援してきたユン・フィナム牧師は「当時の韓国の経済状況上、個人が子孫を探すこと自体が容易ではなかった」と語った。

現地には韓国軍兵士の他にも、戦争当時ベトナムにいた事業家や技術者など多様な職種の男性の子孫が父親を見つけられないまま残っている。
このうち少数は1992年の国交正常化の後、父親と再会したが、すぐに連絡が途絶えた。
一行の中には、両親がいずれも韓国人だが、ベトナムで生まれ、捨てられたまま成人したケースもある。

キム氏は、韓国人の父親を持つ姉が2人いる。いずれも母親が強制的に結んだ関係で生んだ子供だ。
キム氏は約15年前からサイゴン現地で直接自分のようなライダイハンを探し回って500人余りを集めた。
一緒に韓国語を学び、国籍取得のための勉強もした。お金を集めてライダイハンの子孫に奨学金を支給したりもした。

彼らにとって韓国国籍取得は何よりも「アイデンティティ」の問題だ。
キム氏と訪韓したライダイハンのキム・ヨンヒ(48・ベトナム名ウンウェンウィンチタンキム)氏は、「幼い頃、韓国サッカー代表チームが試合をしたら私も知らずに応援した。
友人がなぜ君を捨てた人の国を応援するのかと叱ったが、どうしようもなかった」と涙声で話した。

文在寅大統領が昨年3月、ベトナム戦争参戦と関連し、ベトナム政府に包括的な謝罪をしたが、ライダイハンには空虚な話だ。
現地関係者は「ベトナム地域の被害民間人にとっては、ベトナム政府も加害者に近い。
韓国政府がベトナム政府に謝罪しても特に意味がない」とし、「外交的なジェスチャーだけでなく、被害者の把握のために実質的な措置を取らなければならない」と述べた。

彼らが韓国で法的手続きを踏んでも、国籍を取得する可能性は高くない。
パク弁護士は「父親が誰なのか特定されなければ、訴訟自体を提起するのが難しい」とし、
「時間が経って父親が死亡した場合も、韓国の親族がライダイハンを認めないケースがほとんどなので、厳しい過程を経なければならない」と語った。

文・写真=ジョヒョソク記者promene@kmib.co.kr