天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」が22日、行われます。皇位継承に伴う式典関係費は、昨年度予算と今年度予算に計上された費用を合わせて160億円余りで、前回・平成への代替わりの際と比べておよそ30%増えています。

内訳をみますと、▼外国の賓客の滞在関係費が50億円余りと最も多く、前回の5倍以上です。次いで、▼警備関係費が38億円余りですが、東京オリンピックなどに備えて機材を調達する予算がすでに確保されていることなどから、前回より15億円余り減りました。

また、政府が憲法で定める国事行為として行う儀式のうち、▼天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」の経費が17億円余り、▼祝宴にあたる「饗宴(きょうえん)の儀」が4億6000万円余り、▼祝賀パレードの「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」が1億2000万円余りとなっています。

さらに前回同様、国事行為とはせず、皇室の行事として行う「大嘗祭」などの費用は21億円余りで、前回より9000万円余り減りました。

この結果、皇位継承に伴う式典関係費の総額は160億円余りとなり、前回よりおよそ37億円、率にしておよそ30%増えました。

政府は式典の簡素化を進めたことなどで11億円余りを削減できたものの、消費税率の引き上げや物価・人件費の上昇、それに招待国が増えたことなどが影響したとしています。

2019年10月22日 5時59分
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