生後11か月の乳児死亡事件 母親に禁錮1年求刑

 今年8月、富山市内の駐車場で生後11か月の乳児が車内に放置され死亡した事件の裁判で検察側は、25歳の母親に対し禁錮1年6か月を求刑しました。

 重過失致死の罪に問われているのは、小矢部市の元飲食店店員、野畑寿鶴(のばた・すず)被告(25)です。

 起訴状などによりますと野畑被告は今年8月2日の午前5時半ごろ富山市の自宅アパートに帰宅した際、後部座席のチャイルドシートに乗っていた生後11か月の長女・心湊(ここみ)ちゃんを降ろし忘れ自宅で眠り込んだとされています。

 心湊ちゃんは野畑被告が目を覚ますまでのおよそ4時間車内に放置され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 24日、富山地裁で開かれた初公判で野畑被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 検察側は「野畑被告は以前から飲酒して記憶をなくすことがあった」としたうえで事件前日、「ビールやハイボールなどあわせて20杯近く飲んだ」と指摘。

 「心湊ちゃんを車内に取り残せば、熱中症を発症する危険性が高いことは認識できた」として禁錮1年6か月を求刑しました。

 一方、弁護側は「心湊ちゃんを発見後すぐに119番通報するなど最善を尽くした」などとして執行猶予付きの判決または罰金刑を求めました。

 判決公判は来月19日です。

※ ソースに動画あります
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20191024182715&;MOVE_ON=1
(2019年10月24日 18時26分) チューリップテレビ