上下スライド式の勝手口ドア、ご注意を 網戸を焼いて侵入する窃盗被害多発

 兵庫県警飾磨署は住居侵入と窃盗の疑いで、住所不定無職の男(35)を再逮捕した。再逮捕容疑は6月21日、午前1時ごろから同7時半ごろまでの間に、同県姫路市内の飲食店経営の男性宅に侵入し、財布など4点(現金計113万円など在中)や高級腕時計、貴金属など46点(被害総額約200万円)を盗んだ疑い。

【図解】侵入方法のイメージ
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 男が狙ったのは、上下にスライドさせると一部が網戸の状態になる勝手口のドアだった。公判によると、男は住人が眠っている未明、勝手口の網戸部分をライターで焼き、破った穴から中に手を入れてドアの鍵を開けたという。

 6月以降、姫路市内では深夜の民家を狙った同様の手口による忍び込み盗が十数件発生。男は6月5日の深夜にも同市内の民家の窓の網戸に火を付けて破ったとして、器物損壊の疑いで7月に飾磨署に逮捕されている。

 同署は窃盗や住居侵入などの疑いで男を追送検し、捜査を終結。逮捕、再逮捕事実の他に計10件、現金計29万2千円、かばんや財布など81点(計28万3900円相当)に上る被害を確認したとしている。

 公判で男は「換気のための網戸をあぶって侵入する手口を以前聞いたことがあった。手っ取り早かった」と話した。同署幹部は「センサーライトを取り付けたり、砂利を敷いたりするなど、『自分は大丈夫』と思わず防犯意識を持って」と呼び掛ける。(春元 唯)

上下スライド式窓が付いた勝手口ドア
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10/24(木) 21:31配信神戸新聞NEXT