https://www.bbc.com/japanese/50244319

米ツイッター、政治広告を11月から禁止 トランプ陣営は反発
2019/10/31


米ツイッターは30日、同社が運営するSNS上での政治広告の掲載を11月22日から世界中で禁止すると発表した。「政治的メッセージは金銭ではなく努力によって伝えるべき」だとしている。

ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者
(CEO)はツイッターを通じて、「インターネット広告には、商業広告主にとって、信じられないほどの影響力があり、非常に有効な手段である一方で、その影響力は政治に重大な危険を及ぼしている」と述べた。
投票に必要な有権者登録を促進する広告は、禁止の対象にはならないという。禁止措置の全容は、11月15日までに公表される。

「大統領を黙らせる左翼の試み」

この発表に対する、2020年米大統領選の共和党と民主党の選挙陣営の反応は対照的だった。
再選を目指すトランプ氏のブラッド・パースカル選対委員長は、政治広告の禁止は「トランプ大統領と共和党を黙らせるための左翼による新たな試み」と反発した。
大統領選で民主党候補になる可能性が有力視されているジョー・バイデン前米副大統領(民主党)の広報担当、ビル・ルッソ氏は声明で、「広告収入と民主主義の品位の二択において、少なくとも今回、収入が選ばれなかったのは励みになる」と述べた。

ツイッターの主張

ドーシー氏は、「我々は、ツイッター上でのあらゆる政治広告の掲載を世界中で停止する決断を下した。政治的メッセージは金銭ではなく、努力で伝えるべきだと我々は考える。なぜか? その理由はいくつかある」とツイートした。
(リンク先に続きあり)

ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は、禁止措置の全容を11月15日までに公表するとしている(写真は5月)
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/8FBC/production/_109469763_mediaitem109469761.jpg