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安倍首相 タイ訪問へ RCEP年内妥結へ溝埋められるか焦点
2019年11月1日 5時02分

ASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席するため、安倍総理大臣は、3日からタイを訪問する予定で、交渉が大詰めを迎えているRCEP=東アジア地域包括的経済連携の年内妥結に向け、溝を埋められるかが焦点です。

安倍総理大臣は、3日からタイを訪問し、ASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席することにしています。

このうち、日本や中国、それにインドなど16か国が参加するRCEP=東アジア地域包括的経済連携の首脳会議では、1日に行われる閣僚会議の結果を踏まえて、交渉が行われる予定で、目標とする年内の妥結に向けて、溝を埋められるかが焦点です。

安倍総理大臣は、関税の引き下げのほか、知的財産や電子商取引などの経済ルールを含めて交渉を進め、妥結に向け、主導的な役割を果たしたい考えです。

また、EAS=東アジアサミットをはじめ、一連の首脳会議では、朝鮮半島の非核化に向けた米朝プロセスを後押しするという日本の立場を伝えるほか、南シナ海情勢について、中国の拠点開発を念頭に、一方的な現状変更に懸念を示すことにしていて、成果文書に北朝鮮や中国に前向きな対応を促すメッセージを盛り込みたい考えです。

会議にあわせて、安倍総理大臣は、中国の李克強首相やインドのモディ首相らとの個別の会談を調整している一方、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領との首脳会談は、今回行われない予定となっていてことばを交わす場面があるかどうかも注目されます。

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