来年度から今の大学入試センター試験に代わって、新たに実施する「大学入学共通テスト」。その柱として導入が決まっていた英語の民間試験の延期が決まったことを受けて、これまで対応に追われてきた高校からは戸惑いや憤りの声が聞かれました。

■さいたま市の高校 「はらわたが煮えくり返る思い」

さいたま市の栄東高校では新たな入試の対象だった高校2年生が民間試験に向けて、すでに予約金を振り込んだり、対策講座を受けるなどして準備を進めてきました。

延期は担任の教員が受験に必要な「共通ID」の申請しようとしていたやさきの出来事だったといいます。

高校2年の男子生徒は「そもそも僕たちは民間試験は何のためにやるのか納得していなかったので、延期は当たり前の結果だと思っています。今後はやるべきことをやっていきたい」と話していました。

別の男子生徒は「やるものだと思って、予約金を払ったりして準備してきたので、はぁというのが感想です」と話していました。

また女子生徒は「朝起きてニュースをみて衝撃を覚えました。これまで準備してきたので悲しいです」と話していました。

高校では英語の担当教員が実際に民間試験を受けるなどして対策を進めていたということで、田中淳子校長は「びっくりしました。準備をしてきた生徒はいったいどうなるんだろうと、はらわたが煮えくり返る思いです。もっと早い段階で決断して欲しかった。振り回された生徒を考えると気の毒でならない。高校生はいちばんの被害者だ」と憤りをあらわにしていました。

■大阪 府立高校「公平性が保たれる入試制度導入を」

関西でも高校など準備を進めてきた現場では戸惑いの声が上がりました。

このうち大阪 中央区にある大阪府立大手前高校では英語の民間試験を受験するときに必要な「共通ID」の申請に向けた準備を進めていましたが、1日朝、大阪府教育庁から連絡があり、作業を取りやめました。

新たな大学入試の対象となる今の高校2年生、およそ360人の申請書を1日に発送する予定でしたが、金庫に保管して今後の指示を待つということです。

進路指導を担当している竹田賢司教諭は「延期されると知ったときは戸惑いを感じました。不安に思う生徒もいるかもしれないので、しっかり説明していきたいと思います。英語の4技能を伸ばすこと自体は大切なことだと思うので、公平性が保たれる入試制度が導入されることを願いたいです」と話していました。

民間試験が導入されるはずだった高校2年の男子生徒は「受験料はすでに支払っているので、返還されるのか不安です。ただ、導入されるのかされないのか、制度がはっきりしてよかったです。区切りがついたので、共通テストに向けて勉強を頑張りたいです」と話していました。

また高校2年の女子生徒は「朝のニュースを受けて学校でも話題になっていて、驚いている人もいました。4技能は大切だと思うので、自分の意思で英検を受けようと思っていますが、目的が異なる民間の試験が同じ尺度で比べる入学試験に合うのか、疑問に感じていたので、今回の決定で安心しました」と話していました。

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2019年11月1日 18時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160831000.html
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