2019/10/30 17:50神戸新聞NEXT
就職氷河期世代、加西市も募集へ 34〜49歳対象

兵庫県加西市は来春、バブル経済の崩壊などの影響を受けた「就職氷河期世代」を対象に正規職員を採用する。
2019年度末時点で34〜49歳となる事務職員を若干名募集。就職氷河期世代の中心層とされる36〜45歳よりも対象を広げた。
1日から受け付けを始め、12月8日に市役所で1次試験を行う。

就職氷河期世代向けの公務員採用では、宝塚市が8月に全国の市町村で初めて募集。
3人の採用枠に1635人が受験。三田市も12月8日に同様の採用試験を予定している。

厚生労働省は支援施策の中で、就職氷河期世代を「おおむね1993〜2004年に学校卒業期を迎えた世代」と定義。
総務省の労働力調査では年齢を10年ごとに区切ることから厚労省は35〜44歳(18年)を中心層とする。
宝塚、三田市の採用年齢もこれに合わせた形だ。

ただ、やはり就職難だった40代後半が含まれないことに疑問の声もあり、加西市は対象年齢を広げた。
同市はこのほか建築職について、採用年齢を「大学・短大・高専卒業見込みから49歳まで」とし、若干名を募る。

いずれも募集要項などは市のホームページや市役所で入手できる。11月25日までに申し込む。
同市総務課の担当者は「人材補充と社会貢献の意味で募集する。応募人数によっては試験会場の変更も考える」と話した。
同課TEL0790・42・8705