https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191103/k10012162361000.html


民間病院で初のがん新治療開発センター 東京 がん研有明病院
2019年11月3日 4時31分医療

世界で初めてとなるような、がんの新しい治療法を開発するセンターを東京のがん研有明病院が民間の病院として初めて設置しました。がんの患者数が国内で最も多い病院で臨床試験を行うことで、新たな治療を早く患者に届けたいとしています。

がんは、日本人の死因で最も多い病気で、進行すると治療法がなくなることもあることから、新たな治療法の開発が求められています。

東京 江東区にあるがん研有明病院は、がんの新しい治療法について、初期段階からの開発を行う拠点となる「先端医療開発センター」を民間の病院として初めて設置し、来年から運用を始めることになりました。

センターには、抗がん剤や、からだの免疫の働きを生かす免疫療法、それに患者の遺伝子を検査して、それぞれの患者に効果のある薬を探す「がんゲノム医療」の部門が設けられ、医師や研究者など30人余りが研究開発にあたるということです。

がん研有明病院は、国内で最も多くのがん患者が受診しており、センターで開発の初期段階から治療法などの安全性や有効性を確かめる臨床試験を多く行うことで、開発を加速させたいとしています。

佐野武病院長は「意思決定が素早い民間の機動性を生かしながら、最先端のがん治療を少しでも早く患者さんに届けられるようにしたい」と話しています。

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