県が就職氷河期世代の採用実施へ
11月05日 16時05分

和歌山県は、「就職氷河期」の世代を対象にした正規職員の採用を、
再来年度(令和3年度)に、実施することになりました。

「就職氷河期」世代はバブル崩壊後、新卒の就職状況が特に厳しかった時期に社会に出た人たちで、
国ではこの世代の正規雇用者を3年間で30万人増やす方針を示しています。
これを受けて、和歌山県は「就職氷河期」世代の就労を支援しようと、
この世代に限定した採用を再来年度、実施することを決めました。

対象は、昭和50年4月2日から昭和60年4月1日までの間に生まれた人で、
学歴は問いませんが、採用される再来年4月の時点で、▽過去1年間正規雇用で就労しておらず、
▽正規雇用で働いた期間があわせて3年以下の人に限られるということです。
募集人員は5人程度で、県では詳しい募集要項が決まりしだい公表したいとしています。

和歌山県の仁坂知事は、「就職氷河期の世代の人たちを今の時代は救えるし、むしろ必要としている。
県庁が乗り出したということで大きなメッセージになるのではないかと思う」と話しています。
「就職氷河期」世代を対象にした職員の採用は、愛知県が平成28年度から毎年実施しているほか、
ことし試験を実施した兵庫県宝塚市では、3人程度とした募集に1600人を超える人たちが受験しました。

NHK NEWSWEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20191105/2040004080.html

就職氷河期世代へ和歌山県もチャンス 正規職員5人採用へ
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_3777.html