ネットオークションで横行する古文書「バラ売り」 流出食い止める手段は…

 歴史を重ねながらも文化財に指定されない古文書類の「バラ売り」が、特にインターネットオークション上で横行している。
 個人の所有物の売買を法律で取り締まるわけにはいかず、文化財を守る立場の行政も、人手や財源の不足で十分に「待った」をかけられないなど、抜本的対策の構築には課題が山積している。(藤崎真生)

■そろって初めて価値が
 灰色の箱に、やや黄ばんだ紙が詰め込まれていた。
 中にあったのは江戸時代の古文書。
 主に庄屋だった家に残されていたものとみられ、「古市(ふるいち)村」(現・大阪府羽曳野市)などで記されたという。
 当時の庄屋は市役所や町村役場に似た働きを担っていたため、転居届に当たる文書も含まれていた。

(公開部分ここまで)

産経新聞 2019.11.6
https://special.sankei.com/a/life/article/20191106/0001.html