香港 抗議活動で初の死者 警察の強制排除中に転落の大学生

 香港政府によりますと、今月4日に行われた抗議活動に参加していたと見られる男子大学生が警察の強制排除の最中に建物から転落して重体となっていましたが、8日午前、死亡したということです。
 一連の抗議活動で死者が出たのは初めてで、警察に対する市民の反発がさらに強まることが予想されます。

 死亡した男子大学生は、今月4日未明、香港の九龍半島側の住宅街で駐車場の3階部分で倒れているのが見つかり、病院に搬送されて手当てを受けていましたが、意識のない状態が続いていました。

 男子学生が転落した際の詳しい状況はわかっていませんが、当時、現場の近くでは市民による抗議活動が行われ、警察が催涙弾を使って強制排除を行っていたということで、警察は「4階部分から誤って転落した可能性がある」と説明していました。

 一連の抗議活動で死者が出たことで、政府や警察に対する香港市民の反発は、さらに強まることが予想されます。

NHK NEWS WEB 2019年11月8日 11時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/k10012169241000.html