神戸市立小学校で10月、50代の女性教員が5年の男子児童に頭の上から大型のはさみを近づけ、切るしぐさをしながら「頭の中はどうなっているのかな」などと発言していたことが12日、市教育委員会への取材で分かった。

 市教委によると、10月28日、音楽会に向けた練習で、男児が周囲と話すなどして歌おうとしない態度を担任の30代男性教員が問題視し、ベテランの女性教員に相談。放課後に男児を残らせ2人で指導していた際、座っていた男児に対し、女性教員が近くにあったはさみを持ち出したという。

 翌29日、男児の保護者から「やり過ぎではないか」と学校側に相談があり、発覚。男児と保護者にはその日のうちに謝罪したという。市教委は「はさみを近づけるのは危険な行為で、指導の行き過ぎだ」とし、今後、女性教員への処分を検討するとしている。(千葉翔大)

2019/11/13 07:00 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201911/0012872234.shtml