「組み体操」今後の在り方検討 専門部会が初会合 神戸

 神戸市内の小中学校で事故が相次ぐ組み体操について、今後のあり方を考える検討会の初会合が14日、同市中央区の市総合教育センターであった。市教育委員会は検討会で出た意見を基に、来年度以降の実施について年内にも方向性を示す方針。

 組み体操の事故を巡っては2015年ごろから社会的な関心が高まり、同市教委は16年3月、スポーツ庁の通知を受けて事故防止のガイドラインを策定。今年8月には久元喜造市長の要請で、安全と判断した場合に限って実施するよう各校に通知した。

 市教委によると、15年以降に市内の小中学校で起きた組み体操の事故は746件(うち骨折210件)。19年は、運動会や体育大会を実施した245校のうち94校が組み体操を見送ったが、骨折6件を含めて66件の事故が起きた。

 検討会は兵庫教育大の長澤憲保教授ら委員9人で構成。この日は「子どもの運動経験が十分でない」「組み体操は準備に時間がかかり、学校の負担が大きい」などの意見が出たという。第2回は12月12日。3回目以降は、組み体操以外の体育活動や児童生徒の体力向上についても話し合う。(長谷部崇)

組み体操の練習に取り組む小学生ら=神戸市内
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https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201911/0012876855.shtml
2019/11/14 18:55神戸新聞NEXT