東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場は、今月末の完成に向けて、すべての工事が終了し、工事費は上限の範囲内に収まる1529億円となりました。

2020年の東京大会のメインスタジアムとなる新国立競技場の整備状況について19日、事業主体のJSC=日本スポーツ振興センターが定例の説明会を開きました。

それによりますと、競技場はフィールドや観客席のほか外側の歩行者デッキなど、すべての工事が終わり、今後JSCが設備の検査を行ったうえで、予定どおり今月30日に完成するということです。

競技場本体などの工事費は、物価や人件費の変化のため当初の計画より増えましたが、政府が決めた上限の1550億円の範囲内に収まる1529億円となりました。

また設計や監理などを含めた整備費では、1569億円となり上限の1590億円の範囲内となりました。

一方で、東京大会後の利用について民間事業化に向けた計画を、ことしの半ばをめどに取りまとめる方針になっていましたが、東京大会の警備上の理由で、競技場の詳細な図面を民間業者に示すことができないことなどから、大会後に先送りされることになりました。

2019年11月19日 15時37分
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