後期高齢者医療制度 年間保険料の上限額 2万円引き上げ案
2019年11月20日 5時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191120/k10012183491000.html

75歳以上の人が加入する「後期高齢者医療制度」の保険財政を改善するため、厚生労働省は、所得の高い人については年間の保険料の上限額を来年度から2万円引き上げて、64万円にする案をまとめました。
高齢化の進展で医療費が膨らみ、公的医療保険の財政が悪化しているため、厚生労働省は75歳以上が加入する「後期高齢者医療制度」の保険料を2年に1度見直していて、来年度からの見直し案をまとめました。

それによりますと、年間の保険料の上限額を今の62万円から2万円引き上げ64万円にするとしています。引き上げは去年の改定に続いて2回連続です。

厚生労働省の試算では上限額を支払うことになるのは年金収入がおよそ910万円以上の人で、加入者全体の1.29%が対象となる見通しです。厚生労働省は、この案を21日の社会保障審議会の部会に示すことにしています。

厚生労働省は自営業者などが加入する国民健康保険についても保険料の上限額を来年度から2万円引き上げる案をすでに示していて、高所得者に一定の負担を求めることで保険財政の維持を図りたい考えです。