中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の梁華会長は21日、東京都内で産経新聞などのインタビューに応じ、日本企業からの部材調達額について「今年は(前年より約5割多い)1兆1千億円前後になり、来年は間違いなくそれより大きくなる」と見通しを明らかにした。ファーウェイの経営トップが、日本でメディアの取材に応じるのは初めて。

同社によると、日本企業からの部材調達額は1〜9月だけで約7800億円に達し、昨年の約7200億円をすでに上回った。梁氏は日本企業について「(素材など)さまざまな強みを持っている」と説明。「課題に対し、いっしょにイノベーションを起こしたりして発展してきた」と良好な関係を強調した。

 一方、梁氏は米商務省が安全保障上の問題が生じにくい部品などの販売を認めたことについて「こういう流れは歓迎すべき」とした。ただ「米国による不当な待遇は変わらない」とも述べ、禁輸措置を撤回して販売を全面的に認めるよう求めた。同社製品に不正アクセスの侵入口に使われる「バックドア(裏口)」が仕組まれているとの指摘には、「事実に基づかない」と改めて否定した。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/191121/bsj1911211912010-n1.htm
2019.11.21 19:12