指定暴力団工藤会の本部事務所(北九州市小倉北区)で22日、建物の外壁などを解体する作業が始まった。午前9時半ごろから業者が重機2台を使い、「KUDOUKAI KAIKAN」と書かれた銀色の看板を取り壊すなどした。

 事務所跡地の売買契約が成立し、建物の解体の準備が進められてきた。この日はまず、重機で看板が取り払われ、入り口を見下ろすような位置にあった2、3階部分のバルコニーが壊された。その後、隣の倉庫の取り壊しも始まった。北九州市によると、来年2月中には更地にするという。

 跡地は、工藤会側が公益財団法人・福岡県暴力追放運動推進センターに売る契約が成立しており、センターは県内の民間業者に転売する。売却代金1億円から解体費用などを差し引いた約4千万円が、組員らが関与したとされる事件の被害者への賠償に充てられる。

2019年11月22日11時09分 朝日新聞
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