感謝を込めて使い終わった鉛筆を供養する「鉛筆供養」が東京 葛飾区の鉛筆製造会社で行われました。

葛飾区の鉛筆製造会社「北星鉛筆」では毎年、年末に感謝を込めて使い終わった鉛筆を供養する「鉛筆供養」を開いています。

ことしは「わが身」を削って人のために働いてくれた鉛筆をねぎらう意味を込め、勤労感謝の日に合わせて供養を行うことになり、23日に会社の関係者や地域の住民らが参加して供養が行われました。

会社の従業員が短くなった鉛筆を敷地内にある鉛筆を模した鳥居に供えたあと、近くの神社の宮司が祝詞を読み上げたり、野菜をささげたりしました。

そして事前に焼いて供養していた鉛筆の焼け残った芯をまとめて供養塔に納めていました。

会場では鉛筆への感謝祭も行われ、鉛筆の製造過程で出た木くずで作った粘土遊びや、鉛筆のつかみ取り大会に多くの家族連れが参加していました。

鉛筆のつかみ取りに参加した小学3年生の男の子(9)は「去年お母さんが取ってくれた鉛筆もまだ残ってるので、これからも鉛筆を大切に使いたいです」と話していました。

北星鉛筆の杉谷龍一社長は「これからも鉛筆と鉛筆を使ってくれる人たちに感謝して、毎年の恒例行事として続けていきたいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191123/k10012188541000.html