ローマ・カトリック教会の教皇として38年ぶりに日本を訪れているフランシスコ教皇は、さきほど午前9時25分、長崎空港に到着しました。このあと市内の爆心地公園に向かい、核兵器の廃絶を訴えるスピーチを世界にむけて行うことになっています。

23日夜に日本に到着したフランシスコ教皇はき24日、被爆地の長崎市と広島市を相次いで訪れます。

フランシスコ教皇はさきほど午前9時25分、東京から特別機で長崎空港に到着しました。

このあと、教会関係者らの出迎えを受けたあと、市内の爆心地公園に向かいます。

爆心地公園は原爆が投下された浦上地区に位置し、この地区に当時いたカトリック信者1万2000人のうち、8500人が原爆で亡くなったと言われています。

フランシスコ教皇はここで花を手向けたあと、原爆の犠牲者のために黙とうし、核兵器の廃絶に向けてスピーチをします。

続いてフランシスコ教皇は、西坂公園を訪れて信仰を貫いて殉教した「日本26聖人」に祈りをささげたあと、長崎県営野球場で3万人規模のミサを執り行い、夕方には再び特別機でもう1つの被爆地・広島に向かいます。

長崎と広島への訪問に先立ちフランシスコ教皇は23日夜、日本の司教団らに「人類史に残るあの悲劇の傷に今なお苦しんでいる人々に会いたいと思う」と話し、被爆地への訪問に強い意欲を示していました。

就任以来、核廃絶に向けて積極的に取り組んできたフランシスコ教皇が被爆地から世界にむけて何を訴えかけるのか注目されます。

2019年11月24日 9時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191124/k10012189121000.html
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