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香港区議選 民主派すでに3分の1議席獲得 親中派上回る勢い
2019年11月25日 4時55分香港 抗議活動

24日投票が行われた香港の区議会議員選挙は、現在、開票作業が進められています。香港メディアによりますと、民主派の候補がすべての議席の3分の1に当たるおよそ150議席をすでに獲得し、今後も大きく議席を伸ばして親中派を上回る勢いです。

4年に1度行われる香港の区議会議員選挙は、18の区議会の合わせて452の議席を選ぶもので、市民による直接投票のため、香港では最も民意を反映しやすい選挙とされています。

24日は、すべての投票所に重装備の警察官が配置されるなど厳重な警備態勢がとられる中、投票が行われ、このうち九龍半島の住宅街に設けられた投票所では、民主派、親中派の双方の支持者が締め切り直前まで投票に来た人たちに支持を呼びかけ、熱を帯びた選挙戦を繰り広げました。

香港の選挙管理委員会によりますと、最終の投票率は71.2%と、過去最高だった前回、4年前を24ポイント余り上回り、関心の高さをうかがわせました。

香港メディアによりますと、日本時間の午前4時現在、民主派の候補がすべての議席の3分の1に当たるおよそ150議席をすでに獲得し、今後も民主派が大きく議席を伸ばして親中派を上回る勢いです。

当選を決めた民主派団体代表「今回の選挙結果は香港人の勝利」

香港の区議会議員選挙で当選を決めた、大規模な抗議活動を主催してきた民主派団体の代表、岑子杰さんは25日未明、記者団に対し「一連の抗議活動が、今回の選挙を香港市民による住民投票に変えたのであり、今回の選挙結果は香港人の勝利だ。これまで強硬な姿勢を貫いてきた林鄭月娥行政長官は民意を受け止め、市民が掲げてきた5つの要求を確実に実行すべきだ」と述べました。