発火事故や補助金削減… 「EV大国」中国に異変
朝日新聞デジタル
中国メーカー「小鵬汽車」が予約開始を表明した電気自動車(EV)セダン「P7」は、「レベル3」(システムが操作して緊急時などに運転者が対応する水準)の自動運転能力を持つ=2019年11月22日、中国・広州市、福田直之撮影
 世界最大の自動車市場の中国。政府はエンジン車で実績のある日米欧を追い抜くため、電気自動車(EV)の普及を促進し、エンジン車を規制する路線を続けてきた。ただ中国ではEVメーカーの乱立で低品質車の事故が相次ぐ。補助金削減で販売も減速する。こうした状況から、中国政府はエンジン車への規制を一部緩める姿勢を示し、EVとエンジン車の「共存」に方向を修正しつつある。

 22日、広州市で開幕した広州国際モーターショー。巨大市場の中国に世界の自動車メーカーが持ち込んだ目玉は、今年も電気自動車(EV)だ。

 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」はEV「UX300e」を世界初公開した。レクサス初のEVで、初公開の場に中国を選んだ。スポーツ用多目的車(SUV)「UX」のエンジンを電池に変え、満充電で400キロ走れる。2020年に中国で発売し、日本では21年前半から販売する。沢良宏執行役員は「ハイブリッド車(HV)での蓄積で電動化の潜在力を引き出せた」と語った。トヨタ自動車九州で生産する。

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