外来種「ツマアカスズメバチ」の巣 本州で初発見 山口
2019年11月26日 14時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191126/k10012191721000.html

特定外来生物に指定されている外来種の「ツマアカスズメバチ」の巣が本州で初めて山口県防府市で見つかり、環境省は生息状況を確認するため緊急の調査に乗り出しました。

環境省中国四国地方環境事務所によりますと、今月18日、防府市新田の街路樹に特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチの巣が確認されました。

巣からは繁殖期に見られるオスの蜂も見つかったことから、環境省は生息状況を確認するため26日から防府市で緊急の調査を始めました。

本州で巣や個体が確認されるのは初めてです。

担当の職員は、ほかにも巣などがないか広がりを確認するため、スズメバチが樹液に寄ってくる習性を利用して、乳酸飲料や水を混ぜて作った樹液に似せた液体をペットボトルに入れて木の幹にひもでくくりつけていました。

ツマアカスズメバチは中国や東南アジアが原産で、人が刺された際の被害は在来のスズメバチと大きく変わらないうえ、繁殖力が高く、蜜蜂を捕食することなどから生態系や養蜂などへの影響が懸念されるということです。

近くに住む、男の子を連れた母親は「子どもが遊んでいる時に蜂が飛んできたらと思うと心配です」と話していました。

環境省は、今月29日までに発見場所から半径8キロの範囲の270か所に樹液に似せた液体を設置して、調査を進めることにしています。