知人装った偽メール 悪質なプログラムに感染の被害急増
2019年11月27日 11時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191127/k10012192731000.html

知人を装った偽のメールが送られ、悪質なプログラムに感染する被害が先月中旬から急増していることがサイバーセキュリティーの専門機関の調査で分かりました。以前のメールの内容が引用されるなど巧妙な手口で、専門機関は注意を呼びかけています。

サイバーセキュリティーの専門機関「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと偽のメールは、知人や取り引き先など実際のメール相手を装って送られていて、添付ファイルを開くなどすると「マルウエア」と呼ばれる悪質なプログラムに感染します。

以前のメールの内容も引用されるなど、不審なメールか簡単には見分けがつかないよう巧妙に偽装されていて、感染すると保存している連絡先に同じような偽メールが勝手に送られてしまうということです。

この専門機関が確認しているだけで先月中旬から、少なくとも400の企業などが被害を受けているということです。

感染したパソコンは遠隔操作され、新たなサイバー犯罪に使われるおそれがあります。

JPCERTコーディネーションセンターの佐々木勇人アナリストは「偽メールを見分けるのは難しいが、感染した別のパソコンを踏み台にしたうえで送られてくるので、よく見ると送信者の名前とアドレスが違っている。ファイルを開く前にアドレスを確認してほしい」と呼びかけています。