だいたいだ、高速道路のパーキングとかにある50kWの急速充電器にしても
電池に50kWで電気を流し込めるかといえばそうではなく

電力契約の関係で実際には44kWで運用されていることが多く、
電池への最大入力はおおむね40kW前後

しかも、受電時の入力レベルが40kWを確保できるのは最初の30分のみで
電池に貯まる電気量は20kWh
平均電費7km/kWhで走るとして140km、8km/kWhで160km分

ならば、注ぎ足しで引き続き急速充電をこころみても、
入力レベル40kWは維持できず、25kWぐらいまで低下してしまい
電池に貯まる電気量は12kWh
平均電費7km/kWhで走るとして84km、8km/kWhで96km分

50kWの急速充電器で、連続2回、一時間充電して
電池に貯まる電気量は32kWh
平均電費7km/kWhで走るとして224km、8km/kWhで256km分
しか充電できない

さらに、最初の充電で40kWの入力レベルになるのは
自宅などで普通充電をして出発したあとの「一回目の急速充電」のみで

二回目以降の急速充電では、最初の充電でも、
受電時の入力レベルが32kW、30kWと、どんどん電池に入力できなくなっていく

60kWhや100kWhの大容量の電池をEVに積んでも意味がない

なぜか

急速充電器の問題ではなく
電流を流すと必ず発生するジュール熱によって、
電池の温度が高くなってしまうという、電池の問題