文具業界でぺんてるを巡るコクヨとプラスの争奪戦が過熱してきた。ぺんてるに敵対的買収を表明したコクヨに対抗して、プラスがホワイトナイト(白馬の騎士)として現れると、コクヨは買い付け価格を引き上げるなど泥仕合の様相に。成長への青写真が見えないまま、コクヨが事実上の買い付け期限とする9日が迫っている。

 騒動の発端は今年5月。ぺんてる創業家の保有株式を譲り受けて筆頭株主となっていたファンドにコクヨが約101億円を出資し、株式の持ち分37・45%全てを取得した。非上場のぺんてる株式には、取締役会の承認がなければ第三者に譲渡できない制限がある。だがファンドを通じた間接出資によって、この制限をクリアした。

 ぺんてる側は事前の相談がなかったとして反発したが、9月になって直接出資を認め、コクヨと協業に向けた…

毎日新聞 2019年12月3日 20時25分(最終更新 12月3日 20時26分)
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