愛知県小牧市で、車のボンネットに液体のようなものがかけられる被害。車の塗装を溶かす液体とみられていて、11月に同じような被害が8件相次いでいたことが分かりました。

 東海テレビはその犯行の瞬間とみられる防犯カメラの映像を独自入手しました。

 小牧市内の住宅に設置された防犯カメラの映像…。11月11日午前1時25分ごろ、フードをかぶった人物が画面手前の車の前で立ち止まります。

 その後、向かいの家に停まった別の2台の車の前でも立ち止まり、周囲を伺う様子を見せた後、立ち去って行きました。

 時間にしてわずか30秒ほどの出来事。しかし、翌朝…。

被害男性:
「7時50分くらいですかね、近くの方からインターホンで、『大変ですよ、車やられてますよ』って…」

ボンネットの上にたまった液体。

ふき取ると、その部分だけ塗料が剥がれ落ちました。

被害男性:
「長さが11cm、幅が8cmくらいのクリーム状の液体がかかってたんです。そこだけじゃなく、垂れ下がったようなとこがあって、ライトの部分とか。(修理代は)全部で30万円になりますかね。ここの通りは3軒ですね、裏側の通りが5軒あったそうです。全部で8軒ですね」

(リポート)
「こちらとこちらの住宅の駐車場に止めてあった車と、反対側のこちらの二軒の住宅に止めてあった車に、塗装を落とす液体がかけられていました。非常に密集したエリアで被害が発生しています」

 警察が調べたところ、半径100メートル以内で同様の被害がこの日だけで8件相次いでいたことが判明。

被害女性:
「いやもう、すごいショックでしたね…」

 通勤に使う車が被害に遭ったというこちらの女性。自宅に設置した防犯カメラに犯行の瞬間とみられる映像が残っていました。

 フード姿の人物が最初に現れたのは、午前1時20分ごろ。道路の真ん中に立ち止まり、あたりをキョロキョロ…。手には何かを持っているように見えます。この時は何もせず、一旦立ち去ります。

しかし、その7分後に再び現れるとまっすぐ手前の車へ。防犯用のライトに動揺する様子も見せず、ボンネットの前で2秒ほど立ち止まり、続いて向かいの家の車の前へ。

 そしてまた2秒、その隣の車の前でも2秒立ち止まった後、しばらく周囲を見渡し、歩いて立ち去ります。

 しかしそのわずか10秒後、再び現れると3台の車の間を小走りで移動。2台目の車には何かを撒いているようにも見えました。

(リポート)
「一週間経った今でも、まだ現場にはかけられていた、塗装をはがす液体が残っています」

 一体誰がなんのために…。取材をしていると、気になる話がありました。

被害女性:
「ボンネットのところに手紙がありまして。ビニール袋に入って」

 実は液体がまかれた車には、現場近くに住む女性を名指しし「詐欺行為をしている」などと誹謗中傷する紙が置かれていました。

 しかし近所の人が尋ねると、女性は「全然身に覚えがない」と困惑した様子だったといいます。

被害女性:
「誰もね、恨まれてる心当たりないもんだから」

被害男性:
「早く捕まえてほしいなって思うけど」

 愛知県警は、何者かが複数の車に塗料を溶かす液体のようなものをかけた、器物損壊事件として捜査しています。

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12/4(水) 17:28
東海テレビ
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