https://japanese.engadget.com/2019/12/05/apple-watch/

Apple Watch、カヤックが水没して溺れかけた男性らを救うお手柄


Kiyoshi Tane
2 時間前 in applewatch

Apple WatchはECG(心電図)機能により自覚症状がない心房細動を見つけたり、転倒検出機能が崖から転落して骨折を救ったりと、人助けしたニュースが相次いで報告されています。そこにもう1つ、「海上で遭難した人々が、緊急通報機能のおかげで命拾いした」ケースが加わりました。
これら2人の男性は、プエルトリコの観光地であるオーシャン・パーク・ビーチでカヤックを楽しんでいた観光客です。しかし海の状態が悪かったことに加えて高波もあり、カヤックは浸水により沈んでしまいました。

アメリカ沿岸警備隊によると、彼らはカヤックが沈んだ後、数時間も水中を泳ぐことを余儀なくされたとのこと。不幸中の幸いだったのが、そのうち1人がApple Watchを身につけていたことです。その緊急SOS機能を使って、緊急サービスに助けを求められたわけです。

ヘリコプターで駆けつけたアメリカ沿岸警備隊と地元警察は、救助要員を下ろして航空救助バスケットを展開し、遭難した2人を無事に回収できた次第です。救助に当たった警備隊員は、彼らが救命胴衣を着用していなかったことを考えると、生き延びられたのは幸運だったと述べています。

Apple Watchで緊急電話をかけるには、まずサイドボタンを押して「緊急 SOS」スライダが表示されるまで押し続けます。サイドボタンをそのまま押し続け、しばらく待つとカウントダウンが始まり、警告音が鳴ります(「緊急 SOS」スライダをドラッグも可能)。そのカウントダウンが終わると、自動的に緊急通報用電話番号にかかります。

電話が終わると、特にキャンセルしない限り、指定の緊急連絡先にApple Watchの現在地を知らせるテキストメッセージが送信。そして所在地が変わると、緊急連絡先にそのつど最新の位置情報が送信されます。Apple Watch所有者が話せる状態になくても、「どこで遭難したか」が先方に伝わるわけです。

Apple Watchにより電話をかけてサメが出没する海上で救いを求めたり、性的暴行犯が近くにいて声が出せない状態からSOSメッセージを送って難を逃れた女性もいました。iPhone以上に身近な手首にあるApple Watchが、命綱に見えてくるかもしれません。