【ボッチ首相】習近平主席の国賓待遇、自民党内からも異論相次ぐ

太田成美

2019年12月3日22時39分

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中国の習近平国家主席(右)と握手する安倍晋三首相=2019年6月27日夜、大阪市北区、代表撮影

中国の習近平(シーチンピン)国家主席の来春の訪日について、国賓待遇で迎えることに自民党内で異論が相次いでいる。香港で激化する警察隊とデモ隊の衝突や、尖閣諸島周辺の日本領海に中国公船による侵入が相次ぐなどの課題が山積するなか、「国民が納得できるのか」と再考を求める声が出ている。

「なぜ天皇陛下が前面に出る『国賓』なのかという説明が足りない」。3日、参院外交防衛委員会で佐藤正久前外務副大臣がこう質問した。国賓は日本政府が外国から客を招く「公式訪問」の5段階のうち最高ランクで、滞在中は宮中晩餐(ばんさん)会も開かれる。

 さらに、佐藤氏は香港情勢について「根本的責任は中国政府とその政権党にあることは明らか」とする日本共産党の声明を読み上げ、「党派を超えて共有する部分も多い」と言及。米国で「香港人権・民主主義法」が成立する中で「国民からすると、国賓というものがあるから(政府は)遠慮しているんじゃないかと(思われる)」と指摘した。

これに対し、茂木敏充外相は「…

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