https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-05/Q20XYEDWRGG401
→米国が1年以内にリセッションに陥る確率のコンセンサス予測は33%
→ゴールドマンはリセッション確率を20%近くと想定、やや楽観的

 プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社は景気悪化に備え、下向きリスクを抑えるために安全策を講じているようだ。
ゴールドマン・サックス・グループの投資銀行共同会長を務めるアリソン・マス氏は3日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、
「われわれの顧客全員がリセッション(景気後退)への備えに力を注いでいる」と述べた。

 マス氏は「秋になって私は世界中に資産を持つPE投資会社のトップとアジアで会った。彼は投資先の最高経営責任者(CEO)らに9項目の
リセッション・チェックリストを渡し、全ての回答が戻ってくることを期待していると語った」と発言した。
同氏によれば、チェックリストには、サプライヤーへの期限延長要請や設備投資の重要項目への限定、必要不可欠な社員のみの採用などが含まれていたという。

 PE投資会社によるその種のデューデリジェンス分析は、リセッションが近づいている可能性があるとの不安を示唆するものだ。
ブルームバーグが集計したデータによると、米国が1年以内にリセッションに陥る確率のコンセンサス予測は33%となっている。
ゴールドマンはそれに比べると楽観的であり、リセッション確率を20%近くとみている。