2019年12月5日 13時15分


・2020年後半にリリースされる次期Android OS「Android R」
・運転免許証やその他IDを、デジタルデータとしてスマホに保存できるという
・日本での対応にも期待したいところだと筆者は綴った

キャッシュレスが進んでも、身分証は物理カードを持ち歩く必要があり、結局財布を手放すことができません。そんな課題を解決する新機能が、2020年後半にリリースされる次期Android OSの「Android R」(Android 11)に搭載されます。

米半導体大手クアルコムのイベント「Snapdragon Tech Summit」で、Googleの責任者とともに登壇したクアルコムのセキュリティ責任者が明かしました。

クアルコムの次期スマートフォン向けSoC「Snapdragon 865」が、Android Rに搭載される「Android Identity Credential API」をサポートする初のSoCになるとのこと。つまり、Android Rでは運転免許証やその他IDをデジタルデータとして、スマートフォンに安全な形で保存できるようになります。

この「Android Identity Credential API」の存在は今年3月にも報じられており、デジタル身分証を安全に表示し、不正アクセスや偽造を防ぐ措置が取られているとのこと。また、バッテリー切れの状態でも身分証を表示できることなどが伝えられています。Snapdragon 865は高いセキュリティを売りにしており、Googleの協力のもと、同APIをサポートする初のSoCとなるようです。

▲Snapdragon 865はSoCレベルでセキュリティを強化。デジタル免許証の「Android Identity Credential API」もサポートする

「Snapdragon Tech Summit」のデモ会場では、運転免許証だけでなくパスポートもデジタル化されていました。なお、デモはあくまでデザインモックレベルに留まっています。

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▲会場のデモでは免許証のほかデジタルパスポートのモックも展示されていた

デジタル身分証の提供には政府の関与が必要ですが、日本でも同様の取り組みが進むことに期待したいところです。

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