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ノーベル平和賞授賞式 エチオピア首相が式典で演説へ
2019年12月10日 19時01分


ことしのノーベル平和賞の授賞式が10日、日本時間の午後９時からノルウェーの首都オスロで開かれ、隣国との和平を達成した功績などが評価されたエチオピアのアビー首相が式典に臨みます。授賞後の演説で、アビー首相はアフリカのさらなる成長と発展のため平和の実現に力を尽くす決意を強調すると見られます。

ことしのノーベル平和賞に選ばれたのは、アフリカ東部、エチオピアのアビー・アハメド首相です。

去年首相に就任し、それからわずか３か月で、長年対立関係にあった隣国エリトリアとの和平を実現したほか、国内でも、政治犯の釈放や報道機関に対する検閲の廃止など民主化に向けたさまざまな改革を進めていることが、高く評価されました。

授賞式はこの後、現地時間の午後１時、日本時間の午後９時からオスロの市庁舎で開かれ、アビー首相は記念のメダルを受け取り、演説することになっています。

この中で、アビー首相はアフリカのさらなる経済的な発展と貧困からの脱却をめざし、他の国々の指導者たちと協力して平和と安定の実現に力を尽くしていく決意を強調すると見られます。

一方、エチオピアでは政治活動や言論の自由が保障されるようになったことで、異なる民族間の対立や抗争がかえって激しくなり、各地で衝突が相次いで多数の死傷者や避難民が出る事態になっていて、こうした現状に対し、アビー首相がどのようなメッセージを発するのかも注目されています。


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