【ワシントン=海谷道隆】米国防総省は12日、地上発射型の中距離弾道ミサイルの発射実験を行い、成功したと発表した。

 射程500〜5500キロ・メートルの核弾頭や通常弾頭を搭載した地上発射型ミサイルの廃棄を定めた米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約が8月に失効したことを受け、中距離ミサイル開発を推進する姿勢を鮮明にした。

 米国は条約失効後の8月中旬にも中距離巡航ミサイルの発射実験を行っている。

 国防総省によると、今回の実験では、通常弾頭を搭載した弾道ミサイルが12日、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射され、500キロ・メートル以上飛行して海上に落下した。ミサイルは試験用で、国防総省は収集データを活用し、実戦配備に向けた作業を加速させる方針だ。

 トランプ政権は、ロシアに加え、条約に縛られずに中距離ミサイルの開発・配備を進めてきた中国への警戒感を強めており、対抗手段として、日本を含むアジアへの配備も検討している。エスパー国防長官は国防総省で記者団に「開発が完了し、各地の司令官が配備を要望すれば、欧州やアジアなどの同盟国と緊密に協議する」と語った。

読売新聞 2019年12月13日 10時17分
https://news.livedoor.com/article/detail/17519948/

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