カナダ・オンタリオ州チャタムの路上で、5匹の子猫を寒さから守る野良犬を市民が発見し、動物保護団体「Pet and Wildlife Rescue」が保護しました。
その話がFacebookで公開され「この犬はヒーローだ」「心があたたまる話」と大きな反響を呼んでいます。

子猫たちを守っていた犬は、推定2歳の女の子でSerenity(セレニティ)と名付けられました。
5匹の子猫たちは保護当時生後5週間ほど。
保護団体の担当者は「もしセレニティが守っていなければ、助からなかった可能性が高い」とコメントしています。

身の危険も顧みず、凍える寒さの中で子猫に寄り添ったセレニティの行動は多くの人の心を動かし「セレニティを引き取りたい」という連絡が殺到しました。
その中には「子猫たちとセレニティを引き離さないでほしい」という声もあったそうです。

しかし、子猫たちが保護施設を離れるにはまだ小さすぎるため、子猫たちの成長を待っていると、セレニティが新しい家族に引き取られるまでに時間がかかってしまいます。
保護施設の目標は、「動物たちができるだけ早く施設を離れ、新しい家族のもとで幸せに暮らせるようになること」。

残念ながら、セレニティは先に新しい家族のもとへ行くことが決まりました。
子猫たちも成長後、5匹それぞれが新しい家族のもとに引き取られることになるのでしょう。

12月3日に避妊手術を終えたセレニティ、新しい家族と暮らすための準備は万端です。
セレニティなら、先住猫がいる家庭でもすぐに仲良くなれそうですね。

現在新しい家族と一緒に暮らすためのマナーを学んでいるセレニティですが、賢く優しい彼女ならすぐに慣れることができそうです。
セレニティをたっぷり愛してくれる飼い主さんのもとで、幸せに暮らせることを願うばかりです。

■ 写真
誇らしげなセレニティ
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セレニティの優しさが救った命
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https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1912/10/news111.html