https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191217/k10012218091000.html

イージス・アショア 山口で重ねて理解求める 防衛副大臣
2019年12月17日 15時23分

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐって、防衛省の山本副大臣らが17日、配備候補地がある山口県の村岡知事らと会談し、ずさんな調査を受けた再調査でも配備上の問題は見当たらなかったとして計画に重ねて理解を求めました。

「イージス・アショア」の配備計画をめぐっては、当初の調査で、山口県萩市の自衛隊演習場近くの高台の標高が、国土地理院のデータと異なるなど、ずさんな調査が相次ぎ、防衛省は、外部に委託して再調査を行ってきました。

17日は防衛省の山本副大臣らが山口県庁で村岡知事や萩市の藤道市長、それに演習場に隣接する阿武町の花田町長と会談し、再調査の結果を伝えました。

この中で、山本副大臣らは高台の標高を航空機で測ったところ、レーダーの運用には影響がなかった点など再調査でも配備上の問題は見当たらなかったことを伝えたうえで、計画に重ねて理解を求めました。

これに対し、萩市の藤道市長は政府が秋田県での配備計画についてゼロベースで見直す考えを示していることを踏まえ、「秋田での配備に変更の可能性があるうちは萩市での配備について判断することはできない」と述べたほか、阿武町の花田町長は配備に強く反対することを改めて伝えました。

河野防衛相「安全な配備可能」

河野防衛大臣は記者会見で「山口県萩市の陸上自衛隊むつみ演習場については、安全に配備し、運用できると考えている。地元には詳細に分かりやすい説明を心がけていきたい」と述べました。


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