12/19(木) 14:10配信 トラベルボイス
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191219-00010003-travelv-bus_all

グローバルで市場調査を行うユーロモニターインターナショナル社はこのほど、外国人訪問者数でみた世界の都市トップ100の最新版を発表した。それによると、2019年の訪問者数1位は香港(2671万6800人)、2位がバンコク(2584万7800人)、3位がマカオ(2063万7100人)とアジアがトップ3を占める見通し。ただ、香港は長引く政治不安や抗議活動から前年比8.7%減と低迷し、バンコクが肉薄している。

トップ100のうち、日本は東京が総合17位(4.6%増・998万5100人)を筆頭に、28位に大阪(19%増・786万1500人)、67位に京都(3%増・329万4200人)、86位に千葉(10.4%増・268万3900人)、93位に福岡(20.3%増・243万6900人)がランクインした。

なかでも千葉は5年前の順位が106位、福岡は104位で、大幅に上昇している。福岡がトップ100に入ったのは初めてで、ユーロモニターが注目する世界4都市の1つにも選出されている。また、東京の2019年は推計で1000万人の大台を超える見通し。万博開催で注目が高まる大阪も900万人に近づくなど躍進が見込まれている。

2018年の実績でトップ100のうち半分弱の43都市を占めたのがアジア。香港や隣接する深センは苦戦しているが、マカオやインド勢の成長が目立っている。特に、中国のアウトバウンド市場が拡大するにつれ、多くの国々がWeChatなど中国で利用されているソーシャルメディアを通じて中国人旅行者を獲得する動きが広がっている。
.

デジタルプラットフォームがトレンドに

ヨーロッパもアジアに次ぐ32がランクインしたが、EU離脱で混乱する英国のロンドンが減少に転じ、2018年は世界で3位をキープしたが、2019年はランクを2つ下げて5位になる見込みだ。

ユーロモニターでは、多くの都市が人口過密、公害、運輸管理といった問題に直面しており、「空港の処理能力拡大、スマートシティ構想、デジタルプラットフォームの採用が、旅行分野の効率改善や規模拡大に関する重要なトレンドになる」などと指摘している。