更新:19/12/19 19:36

https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/266/487/4f7b9c4d9c4cc9f54aaeaeeb39728a6320191219123103680.jpg

安倍政権では“特別招待枠”は当たり前なのか。菅官房長官は18日、東京五輪の観戦チケットに「安倍枠」があるのかどうか問われ、「首相の権限で自由に対象者を選定できる仕組みが存在しているとは承知していない」と発言した。

「桜を見る会」の「安倍枠」に批判が集中したから、これ以上の「特定枠」の存在を認めるわけにいかないのだろう。

 しかし、「どの開催国でも政権トップの招待枠は存在する」(大会関係者)という。

 実は、観戦チケットだけでなく、“聖火ランナー”にも「安倍枠」があった可能性が囁かれている。

安倍枠の存在をうかがわせるのは、17日に公表された聖火ランナーの人選だ。安倍首相のお膝元・山口県内で選出された40人の中にガチガチのアベ支援者が交ざっていること。

第1次政権時、安倍首相の後援会青年部「晋緑会」の会長を務めていた冨永洋一氏だ。

2006年9月21日付の朝日新聞で冨永氏は安倍首相について「政治家の先生というより兄貴という感じ」と語っている。当然「桜を見る会」にも出席している。

冨永氏は、山口・下関市内の企業が加盟する「下関観光コンベンション協会」の会長も務めている。協会は、スーパーマリオやマラソンランナーなどに扮した安倍首相の顔写真を使った等身大パネルを9種作製。先月21日から市内各所に設置している。選挙区内での安倍パネル設置は公選法に抵触しかねない上、協会には市の交付金も入っている。公金で安倍首相を支援しているような状態なのだ。

■ガチガチの“アベ友”が地元・下関を走る

そんな“アベ友”の冨永氏は聖火ランナーとしてふさわしいのか。大会組織委が掲げる応募要件は、〈政治的・宗教的メッセージを伝えることを目的とする方〉〈政党や政治団体の党首およびこれに準ずる方〉は聖火ランナーになることはできないと定めている。冨永氏は要件の〈準ずる方〉に該当するのではないか。

しかし、どうにも怪しいのが走行コースだ。下関市内で想定されるコースは海沿いの約3キロ。このコースには前出の安倍パネルが設置されているのだ。つまり、安倍パネルを背景に、聖火を掲げ走る“アベ友”の姿がネットで配信される可能性があるということだ。まさか、五輪も私物化しているのか。

(抜粋記事により全文はこちらへお願い致します。)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266487/3