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タイで5人を殺害して服役中に仮釈放され、再び殺人容疑で指名手配されていた男が18日、逮捕された。きっかけは、列車で居合わせた男女が、男の額にある特徴的な傷跡に気付いたことだった。

逮捕されたのは、ソムキット・プムプワン容疑者(55)。2005年に女性5人を殺害した罪で終身刑の判決を受け服役していたが、今年5月に模範囚として仮釈放されていた。

しかし、今月15日に北東部コンケン県で6人目を殺害した疑いが浮上し、指名手配されていた。

額の傷跡が決め手に

18日午前8時37分に首都バンコク行きの列車に乗車した若いカップルは、ソムキット容疑者の向かい側に着席した。

女性は、ソムキット容疑者の左眉の上に特徴的な傷跡があることに気が付いた。それは、指名手配写真に写っているものと似ていた。

2人は他の席へと移動したものの、彼女から不安だと伝えられた男性は、もとの席に戻ってソムキット容疑者の写真を撮影。警察署へと送信した。

午前10時45時分ごろにパクチョン駅に到着した列車内に警察官が乗り込み、容疑者を逮捕した。

写真を撮影した男性は、タイのテレビ局に対し、額の傷跡で「男がソムキット容疑者だと確認した」と述べた。

「危険な男」

警察は以前、ソムキット容疑者について「危険な男」だとしていた。

ソムキット容疑者は2005年にナイトクラブの歌手やホテルのマッサージ師の女性ら5人を殺害した罪で、2012年に控訴裁判所が終身刑を言い渡した。しかし今年5月に模範囚として仮釈放された。

今月2日、ソムキット容疑者は、フェイスブック上で弁護士だと偽って親しくなった51歳の女性の家に引っ越した。

それから2週間後、女性は家の中で遺体で発見されたと、タイ紙バンコク・ポストは報じた。

2019年12月20日 12時35分
BBC News
https://news.livedoor.com/article/detail/17554457/